器用の夕べ

自転車と映画と

中年の危機に陥った男の典型的な買い物

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「楽しいサイクルジャージの夕べ」なんつうことを書きちらかしているくせに、

 

myahgo-ultra.hatenablog.jp

 

実のところ、サイクールウェアは大概ヤフオクで他人のお古を入手したりとこれまで万札をさしだすなんてことはなかったわけだし、デザインについてはシンプールなものに関心が向きがちでとなるとラファー。なのだがラファーはどこからどうみてもラファー。ってのがなんとまあ嫌みたらしく私にはみえてしまい加えて大枚をはたくことに躊躇もするし、アソスはア、ソウスね。ぐらいでくだらないことを言って受け流しやっぱり大枚がとんでいくのが嫌だったりする。いずれにしろ加齢を重ねるにつれコストパッフォーマンスに優れなおかつやたらと派手な装いが好みとなっていき大事なのは他人とかぶらないってことだ。ぐらいの気持ちで挑んできたわけなのだが、こん度とうとういいお値段のするQ36.5(きゅーさんじゅうろくてんご)を一式そろえおぉ、似合ってるぜ。とひとり鏡の前で悦にはいっているのでインプレシオンをしてみようと思った次第なのである。

Q36.5(きゅーさんじゅうろくてんご)のフラワーパワージャージは、昨年の発表の段階で行きつけみつけの自転車屋さんが「これ、ぜったい似合うよ!」とスマートフォンで展示会の画像を見せてくれて「あぁ、それはそうだ。私にはぜったい似合うし、かっこういいなぁ」と購買欲を刺激されつつもなにせQ36.5(きゅーさんじゅうろくてんご)なので一体いくらぐらいなのかしらと警戒をもしていたところずいぶんと月日がたって、全く違う用件で自転車屋さんに行くと「あ、来た来た。取り置きしといたよっ!」とイナダくんではなく社長直々に声をかけられQ36.5(きゅーさんじゅうろくてんご)の件はすっかり忘れていたのだけれども大人の付き合い、人と人とのつながり、絆、同好の士。店と客。小売業者と消費者。なんていうホモソーシャルな関係性を大事とすることを旨とする私はその信条に沿って購入を決意したのであった。さっそくライードで着てみたところ、まぁ若干サイズ感がゆるくとはいっても他メーカーでいうレギュラーフィット、街乗りとかカジューアルな着こなしってやつですか? とは違い、背中から脇にかけては張り付くようにピッタリとしてはいるものの胸部あたりにやたら布があまり、これはワンサイズ間違ったか、それとも女性専用? と思いつつペダルを回していてふと、風によるばたつきが煩わしくないというよりそもそも気づかないことに気づき、うむ。これは良い。というのはQ36.5(きゅーさんじゅうろくてんご)はやたら軽い生地で成っておるのがセールスポイントらしくさすが高級ジャージであるしまぁ、結局自転車の世界においてはジャージひとつでも軽さが正義ってことを実感したわけでこの峠ライードで自己ベストがでてしまったのもその数gの差のおかげかもしれない。

さて、こうしてお気に入りジャージがまたひとつ増え、充足感に満ちたまま出会いを演出してくれた行きつけみつけの自転車屋さんに感謝をささげようと、毎週催しているサイクリングに出席をしたところ、Mamma Mia !! C'est pas vrai !(セパヴレ!)。見事に他人とかぶってしまったのである。よく考えればこうした優れた商品を一着だけ仕入れているなんてことがあるはずはなく、その日のペダルはやたらと重くDo not Finishであったのは言うまでもない。あっ、ビブショーツの件ですけれども、そもそもずーっとレーパンをはいてきて初めてのビブであったわけでライード後の恒例となっていたトイレタイムがなくなったってことが全てを物語っているのではないでしょうか。これも手にとるとやたらと軽く見た目とのギャップに驚くブツです。

Mio Linkを持ちながら

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何度挑戦しても失敗続き、いいじゃないか。前よりは進歩している。

ーサミュエル・ベケット

なんてことをやっぱりフランス人が述べたというのを学んで、少しばかり心安らかになったのはミオ・リンクをこの度サイクールライフに新たに投入したことに関して失敗したかーっとクヨクヨしていたからであって、それはザ・心拍計問題というホビーライダーにとっては実のところ切実な案件についてのことでわたしはチャレンジした。つまり胸部から手首に心拍計を移動させたところいったいどうなったんだ?ってことで、そろそろインプレシオンをばしてみようかとパソーコンをカッチカチいわせているのであった。

そもそも、なぜ手首を試そうと思ったかというとまず、とかく冬は専用ウェアを着ることにすら面倒に感じるうえに、胸バンドは通電をよくするために水で濡らすとか静電気でびっくりするような値が出ることを覚悟するとか、くわえてどんなにきつく締めていてもこの時期は大汗をかくことが難しくたいがいにずれてくる。のがたいへん頭にくるからであってこの前の12月のヒルクライム発表会ーショップ主催なので和気あいあいーでもラスト5分くらいは結局お腹辺りで心拍数を計測しておった。ということもあってその抜本的解決策を練ったところ手首になったというわけで、上記案件は全てクリアーされたわけなのだけれども、うん。びっくりしたことがあってそれはリアルタイムで心拍数が表示されるわけでもないことが判明したからで、つまり、ライードしててちょっと急坂にさしかかったときそら、ゼーゼーハーハーになりますけれども、Edge500Jは心拍ゾーン1を示したままで、なぜだ?と自問し急坂をこえ30秒ぐらいかなぁ、過ぎたところで急にゾーン4とか5とかにはねあがりその後は何事もなかったかのように適正と思われる値を示すといった症状があり、もちろん付ける位置を変えるとかの工夫をこらすも真っ当になることはなく、まぁ、これがデフォルトなんだろうと端から心拍数は後で確認するみたいな心構えで始めるってことで納得しつつクヨクヨもする昨今というわけで、わたしの評価点数は5点満点中3点といったところであろうか。

さて、これを購入してすぐガーミンが同じようなvivosmartHRというのをだしてきて早まった!と思いもしたが、わたしにはいらない機能が満載で買い換えようとは思っていないしミオ・リンクは冬及びローラー台専用にし、胸バンドと併用していくという結論にあいなり、わたしのサイクールライフは実のところ前よりは進歩しているのであった。