器用の夕べ

自転車と映画と

2018Book of the yearと映画

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 メモによれば都合58冊と53本。今年はキンドールとアマゾンプライムを導入し加入したおかげでたくさんのものを読んだり観たりすることができたし加えて紙の本もまたバカバカ購入してしまったなかでの次の7冊。ベンヨ・マソ「俺たちはみんな神さまだった」。ジノ・バルタリがレース後に一服している写真が衝撃的。ジェイムズ・ウィッツ「世界最高のサイクリストたちのロードバイクレーニング」。自転車競技ってのがスポーツサイエンスの最先端マージナルゲインを追求するスポーツだってことがよくわかった。でも一番グッときたのはティンコフのスポーツサイエンティストであるヒーレーさんがコンタドールを評して最後に”何が言いたいかというと、どんな山岳であれ、自分が快適だと思うやり方で上がればいいんです”と締めくくった一文。スコット・カーニー「サバイバルボディー人類の失われた身体能力を取り戻す」。やっぱ人体はわからないことだらけ。デイヴィッド・エプスタイン「スポーツ遺伝子は勝者を決めるか?アスリートの科学」。遺伝子も重要だけどまぁ、努力してねって解釈でよろしいでしょうか? 清野恵里子「咲き定まりて市川雷蔵を旅する」。雷蔵映画ガイド本として最適。高田雅彦「三船敏郎、この10本 黒澤映画だけではない、世界のミフネ」。社長シリーズを観ていていきなり三船敏郎が出てきたので驚いた。稀代のスターですね、この人は。上村彰子「お騒がせモリッシーの人生講座」。自分だけのスターであってほしい、とみんなが思っているのでファン同士だと話が気まずくなるところがモリッシーの素晴らしさ。映画は5本。「テッド」。「ブギーナイツ」のボンクラにいちゃんとテディベアの共同生活がまともなわけがない。サイコーッ! 「疾風スプリンター」。レースシーンが美しすぎてロードバイクに乗りたくなる映画。すでに乗ってはいますが。「キックアス」。ヒットガールはかわいいけどエゲツない。ナーズの主人公いらないね。薔薇の葬列」。むかし、新宿駅の東口から南口に抜ける通りが好きだったな、と思い出した。「フューリー」。ブラピのカッコよさを再認識。ラストはドイツ兵におめこぼされたってことですかね? ワーストは「バケモノの子」。子供から薦められて観たものの話はつまんねモブシーンの絵はいいかげんだし渋谷? 若い子らに媚びうってるだけだろって、ね。以上。

 

 

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現在と違って本当にフランス一周しているコース。彼らはみんな神さまだった。

 

2018年も「レースは出たけれど」

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翼を持たない彼らが、今日この日、鷲でさえ舞いあがろうとしない高みまで駆け上がっていった。彼らはそこから、まるで天下を睥睨しているかのようであった。  ーアンリ・デグランジュー

 

10月20日(日)

大星山サイクルフェスタinひらお、というなんだかのほほんとした名称にもかかわらずJBCFの大会だったりもするし参加者が一般を含めやたらめったらと速い人しかいないヒルクライムレースの当然一般の部に今年も出場し昨年よりなんと3分も更新してまーまーやりきった! いえぃ! とレース終了後、人知れず微笑まんとしたらボランティアの女子高校生に目撃されていたのだがしかし、ふと思いかえすと昨年は台風直撃の大雨の中のレースで今年はびっくりするような快晴の下であったので序盤の下りで吹っ飛ばすことができた結果の3分だったのかしらん? とも考えるが帰宅後ストラバとかガーミンとかのデータを見比べるとほんの少し上りでの出力の持続時間ってやつが上がっていたわけで、そういえば今年はちゃんと試走とかローラーとかで準備できていたなぁ、とも思うしなにより、3分だか6分後ろの組スタートのトビシマくん、すごく礼儀の正しい人ですよ、にレースの最中追い抜かれながら「がんばってください」と声をかけてもらい実際そこからもうひと頑張りできたわたしは来年もやっぱり頑張ってみようじゃないかと感じ入り総じて気持ちのよい大会となった。

11月25日(日)

ここら辺りでは超メジャーな「ツールドゆう」に今年も意気揚々と乗り込んでこっちでも記録更新が果たされたので好い振り返りを記したいとは思っておるのだが、思い出すのはくやしいことばかりでまず、途中にある平坦で若そうなにいちゃんにドラーフティーングをやられ、案の定上りにはいった途端アタッークされてまんまと撃沈の憂き目にあった、ほら、因果応報ってものよ、去年アナタがやったことなのよと銭壷山の神さまにささやかれながら走ったことと、あれだけ試走をしてコースを覚えて挑んだにもかかわらず、そもそもオーバーペースだったのですね、下りで攻めるとか、勾配のゆるくなるところでペースあげてみるとか、ゴールスプリントでもがくべし、とかが一切果たせなかったことがあっていや、参加賞でふき菓子とか蕎麦とかタオルとかもらえてうれしいし、まだ当たったことはないけれども広島カープの何やらがもらえる抽選会とか楽しい大会なのですが悔いの残るものとなった。ま、来年も出るつもり。

12月9日(日)

行きつけみつけの自転車屋さんの恒例イベント「皇座山ヒルクライム」に3年ぶりに出てまぁ、それなりには走りきったのだが11月25日以降、体調をくずしてしまっていたので記録がどうこういう話にはならず、アットホォームな催しでみんなでバーベキューをつついたり物品のあたる抽選会をおおいに楽しんだ、みたいな感想をもつなかでこの2018年皇座山がたぶん忘れられない出来事となったのはその抽選会で一等賞が当たったのである。自転車屋さんの一等賞! ってことでなんとスペシャのベンジがっ、ってわけではないですがセーラミックのビッグプゥーリーを頂戴いたしました。やった。

 

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これは記録更新の一助になったかもしれないエンビのバカ高価なステム。中年の危機に陥った男の典型的な買い物ですね。

 

 

世界最高のサイクリストたちのロードバイク・トレーニング:ツール・ド・フランスの科学

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