器用の夕べ

自転車と映画と

2018年も「レースは出たけれど」

f:id:myahgo_ultra:20181215084910j:plain

翼を持たない彼らが、今日この日、鷲でさえ舞いあがろうとしない高みまで駆け上がっていった。彼らはそこから、まるで天下を睥睨しているかのようであった。  ーアンリ・デグランジュー

 

10月20日(日)

大星山サイクルフェスタinひらお、というなんだかのほほんとした名称にもかかわらずJBCFの大会だったりもするし参加者が一般を含めやたらめったらと速い人しかいないヒルクライムレースの当然一般の部に今年も出場し昨年よりなんと3分も更新してまーまーやりきった! いえぃ! とレース終了後、人知れず微笑まんとしたらボランティアの女子高校生に目撃されていたのだがしかし、ふと思いかえすと昨年は台風直撃の大雨の中のレースで今年はびっくりするような快晴の下であったので序盤の下りで吹っ飛ばすことができた結果の3分だったのかしらん? とも考えるが帰宅後ストラバとかガーミンとかのデータを見比べるとほんの少し上りでの出力の持続時間ってやつが上がっていたわけで、そういえば今年はちゃんと試走とかローラーとかで準備できていたなぁ、とも思うしなにより、3分だか6分後ろの組スタートのトビシマくん、すごく礼儀の正しい人ですよ、にレースの最中追い抜かれながら「がんばってください」と声をかけてもらい実際そこからもうひと頑張りできたわたしは来年もやっぱり頑張ってみようじゃないかと感じ入り総じて気持ちのよい大会となった。

11月25日(日)

ここら辺りでは超メジャーな「ツールドゆう」に今年も意気揚々と乗り込んでこっちでも記録更新が果たされたので好い振り返りを記したいとは思っておるのだが、思い出すのはくやしいことばかりでまず、途中にある平坦で若そうなにいちゃんにドラーフティーングをやられ、案の定上りにはいった途端アタッークされてまんまと撃沈の憂き目にあった、ほら、因果応報ってものよ、去年アナタがやったことなのよと銭壷山の神さまにささやかれながら走ったことと、あれだけ試走をしてコースを覚えて挑んだにもかかわらず、そもそもオーバーペースだったのですね、下りで攻めるとか、勾配のゆるくなるところでペースあげてみるとか、ゴールスプリントでもがくべし、とかが一切果たせなかったことがあっていや、参加賞でふき菓子とか蕎麦とかタオルとかもらえてうれしいし、まだ当たったことはないけれども広島カープの何やらがもらえる抽選会とか楽しい大会なのですが悔いの残るものとなった。ま、来年も出るつもり。

12月9日(日)

行きつけみつけの自転車屋さんの恒例イベント「皇座山ヒルクライム」に3年ぶりに出てまぁ、それなりには走りきったのだが11月25日以降、体調をくずしてしまっていたので記録がどうこういう話にはならず、アットホォームな催しでみんなでバーベキューをつついたり物品のあたる抽選会をおおいに楽しんだ、みたいな感想をもつなかでこの2018年皇座山がたぶん忘れられない出来事となったのはその抽選会で一等賞が当たったのである。自転車屋さんの一等賞! ってことでなんとスペシャのベンジがっ、ってわけではないですがセーラミックのビッグプゥーリーを頂戴いたしました。やった。

 

f:id:myahgo_ultra:20181215122259j:plain

これは記録更新の一助になったかもしれないエンビのバカ高価なステム。中年の危機に陥った男の典型的な買い物ですね。

 

 

世界最高のサイクリストたちのロードバイク・トレーニング:ツール・ド・フランスの科学

世界最高のサイクリストたちのロードバイク・トレーニング:ツール・ド・フランスの科学

 

 

Ksyrium Pro USTは、もたらします。

f:id:myahgo_ultra:20180415144459j:plain

 

「自転車に乗れば乗るほど、いいホイールが欲しくなる」グレーヴィーは静かに言った。

 

 こん度、キシリトールプロもといキシリウムプロUSTチューブレスを手に入れた、つまり大枚をはたいてしまったのでそんな資格なんぞ私ごときにあるはずもありませんが専門誌および他人のブローグでよく見かけるインプレシオンの真似事をこれから書き散らかそうと思うのだけれども、はて、現状満足していたはずのホイールをなぜ新調しようなんてことになったのか。なんてところから始めると事の発端は行きつけみつけの自転車屋さんがマーヴィックの試乗会をやらかしてしまいついついその場の雰囲気におされキシリウムエリートUST をはいて乗ってみたところ、あれまーっはっきり言って別次元!と呆けるぐらい感動し欲しくなった。とまあ、端的にいって自転車あるある話のひとつであってそれでは一体どんなところに呆けるぐらい感動したかっていうと振動吸収性と巷間言われておるやつで道路ってのは端っこ辺りはヒビが入っていたり波うっていたりするものだがスピードが遅かろうが速かろうがうまーくスールスルッって感じで通過されるってのが特段素晴らしくローングライドにチャーレンジした際の疲労の軽減につながることが容易に想像されうるし、これから老いさらばえていくばかりであるマイボーディーを考えるとメーリット以外思いつかず、でわ、と買った。それも上位ホイールであるプロUSTを。だって昔から黄色いスポークに憧れがあったのでこの際に、というわけなのであった。

f:id:myahgo_ultra:20180415150652j:plain

うーん、赤と黄色のバッドマッチング!

さて、そんなキシリトールプロUSTもといキシリウムプロUSTについてだが試乗会でのエリートとは劇的に変わった!速くなった!といいたいところだがそんな微細な違いは残念なことにわかるはずもなくあい変わらずスールスルッと路面のでこぼこを吸収してくれておってたいへん気持ちがよい。ちなみに空気圧はフロント、リアともに5.4bar。タイヤを力いっぱい押すとへこむ圧である。マイマーヴィックというアップリで体重とかなんやらとかを入力して出た数値ではあるが、登りにはいるとうーん若干。ちょいと重く感じてしまう、ないしはテンポが悪くなるというか、グリップが効きすぎているような、とか、タイヤと路面がくっついているような、とか、スローパンクしたのではなかろうかと疑ってしまうような、とか、単に車重が増したような、とかいろいろ形容したくなる感じの悪さである。くやしい。乗り心地と登りの軽快さは相殺されるのか? 次回は空気圧を高めに、とはいえ上限は7barなので6.4barぐらいを試してみたい。空気圧を変えて乗るのはチューブレスホイールの楽しみ方のひとつですよ、と行きつけみつけの自転車屋さんで最近店長に昇進したイナダくんも言っていたことだし。

 Ksyrium Pro USTは、「快適さとパフォーマンス」をもたらします。(MavicのHPより)

 

f:id:myahgo_ultra:20180415144630j:plain

 別の機会にヘルメットも新調してました。アールベルト・コンタドールと同じボントレガーのヴェロシスMIPS付きの赤(ちなみに前のやつは蛍光イエロー)。コストパフォーマンスに優れてはいるもののかぶり心地はアジアンフィットにもかかわらずまぁまぁまぁ。あご紐まで赤なのが恥ずかしい。でも2つとも慣れたら気にならない程度の問題だ! 5点満点で3点。これから3年間よろしくっ!

 

夢のロードバイクが欲しい!

夢のロードバイクが欲しい!