器用の夕べ

自転車と映画と

「レースは出たけれど」2回戦

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しょうこりもなく昨年にひきつづき「第22回ツールドゆう」に参加したわけだが、自転車が新しくなった以外準備もなにもしていないわけで惨々たるリザールトなのは”ゆう”までもないのだけれども、なんていうの? その最中まるでロォードレースのような展開を味わってしまい振り返ってみるとたいそう気持ちのよい大満足のイベントであった。お土産もたくさんもらったし。

わたしと同組総勢15人くらいが号砲なるや一斉にスタートを切るとあらまぁ、さっそく後ろにはすでに3人しかいない。仮に山田さん、佐藤さん、その他って名付けましょうか。わたしを含めて3人で(その他はさっそくちぎれた。)中盤までは付かず離れず登っておったのだけれども山田さんと佐藤さんがペースアップ。付いていくことはできずあぁ、これでブービー確定かと意気消沈しているところすぐに山田さんが見えてきたではないか。するすると彼の後ろについて束の間ラクをさせてもらうことにした。スピードがどんなに遅くても、そう、例え10km/h前後で走っていても人の後ろにつくとペースメーキングしてもらっているからか単なるプラシーボか心身ともにラクになる。そして、この先下ってから平坦区間になることを知っていたわたしは、登り終わる数メートル手前でアタックをかけ見事山田さんを置き去りに。お休みしたいところを我慢して平坦で踏みまくり次の登りに勢いをつけるや今度はなーんと、佐藤さんそしてその先には前の組でスタートしていたイナダくんが見えるではないか。わたしは佐藤さんの後ろにつき2人してイナダくんを追い抜くことに成功。抜くのにけっこう時間を労したがこのときは不思議と絶対に抜けると確信しておったねぇ。けっこう冷静にレースを楽しんでおりました。次の平坦区間に入る前にさっきと同じ手口で今度は佐藤さんを置き去りにしすっかり気分はファビーオアールとなっていたのであった。

さぁ、終盤戦である。チョーがつくほどの激坂が見えてきた。彼方さきには佐藤さんが走っている(また抜かれていた)。加えて激坂直前で今度は完全に引き離したと思っていた山田さんにまで抜かれる始末。とにかく山田さんの後ろにつこうとするも山田さんのペースについていけず撃沈するのだけれども、激坂では傍目にもタレきったとわかる佐藤さんと実は同じ組でスタートしていたヒロシゲくんの2人を捕らえることには成功し、勾配のゆるくなったゴール前20メートルでスプリントを開始! わたしはこのレースを敢闘し存分に楽しみまくったのであった。

(TVに映らないような)後ろのほうでも、激しいレースが展開されているのだ。ー山本元喜ー

 わたしも山本元喜(キナンサイクリング)である。

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とまぁ、こうして2017年最後のレースをふりかえったわけだが実は1ヶ月前の話である。あいかわらず自転車にまたがることの少ないこの師走を迎えてはいるが、どうにかこうにか時間を捻出して来年の「ツールドゆう」では山田さんと佐藤さんのお世話にならないようにしたい、と思っておる次第です。

僕のジロ・デ・イタリア

僕のジロ・デ・イタリア

 

 

「レースは出たけれど」

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つータイトルの映画が昔あったよね、さて。

万全なものとあいなった。

と半年前に記したもののその後いろいろと労働とか仕事とか勤めとか職務とかで心身ともに多忙をきわめこのまま自転車に乗らなくなるのかいなぁ、、、、、と惚けたことを思ったりもしたし実のところサドルにまたがることもないのでトップチューブ等々にはうっすらとほこりがかぶっておってまー、ふるぼけ朽ち果てようとする自転車の見てくれでいっそのこと新車にしようかしら? とストレスの解消を労した。というのは本当でフレームを新しくしたしあとサドルとシートポストを新調しそれだけで「クロスバイクが買えちゃいますね」と行きつけみつけの自転車屋さんの店員であるイナダくんに言われたりもしたが腹立たしいことに多忙とストレスはいまだ続いており、それでもなんとか時間をやりくりして2週に1回は小1〜2時間ぐらい新車にまたがって近場の峠をうろついたりローラー台でちょいと10分でも、、とかしているうちにパーワァーメーターが左クランクについてしまいそれはそれは楽しいおもちゃなのだけれども幾分持て余し気味であったりもするような感じでいたところあらまぁ、今年もほら、例の、10月恒例のレースを迎えてしまっていたのであった。

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エンベでもエンビでもどっちでもいい! おそろしく軽いのだ。

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 防水もバッチリ。4iiiiのPrecisionというやつ。

大星山サイクルフェスタinひらお、というなんだかのほほんとした名称にもかかわらずJBCFの大会だったりするヒルクライムレースの一般の部にわたしは今年も、初回から出てるし端的にいって地元のつきあいで。という気持ちを半分もちつついちおうこの1年間の自転車練習の成果をはかる意味で9月ぐらいに申し込みをしたはいいが、すでにその時点で練習の成果とかいってるような有り様ではないのは自明であり1回試走したきりで当日をむかえ、なんとかこーにか完走を果たしたのであった。ちなみに昨年はコケた。その顛末はこちら。

myahgo-ultra.hatenablog.jp

成績のほうは現状こんなもんですよ。ぐらいの感想しか持ち得ることしか叶わないのだがそれにしても。当日なにが起こったかというと台風21号が上陸しチョー大雨のなかでスタート音が鳴らされ棄権者は多分ひとりふたりで大半が雨粒にうたれながら山を駆け上がったという、傍からみたら狂ってる。バカ? ということでなんとまぁ、わたしもいくら付き合いとわいえウインドブレーカーをはおったままゴールを為したはいいが山頂は大雨と無遠慮であまりに峻烈な大風が吹いておりとてもこのアッドベンチャーレースを敢闘完遂した余韻を楽しむような事態ではなく、すぐさま下山を開始するもブレーキレバーをどう握りしめてもタイヤはスースーツルッツルッで決して止まることはなく寒さから指先は痺れてくるし、、つーか全身がブルブル震えてんじゃんっ。という全くもってアマーチュアの大会としてこれどうよ、ってな結末とあいなったところその数日後には大会事務局より封書が届いておりおぉ、さすがに詫びてきたかと思いきやその文面にはこれに懲りずに来年もヨロシクネ! としたためてあった。

 

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 新車だ! いまだあまりライードできていないのですが安定感が増し特に下りがさほど苦痛とは感じなくなりました。「一生もの」というやつです。大事にあつかっていこうと思っております。ヨロシクネ!