器用の夕べ

自転車と映画と

2016Book of the yearと映画

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メモによれば、都合33冊と21本。こんなにもまぁ書籍及び映画にふれなかった年はここ20数年なかったといってもよいぐらいなのでなかなかベストをあげることにためらいがあるけれども備忘録的意味合いで次の4冊。近藤史恵スティグマータ」。定番自転車小説の新作。チームのエースだった選手がアシストにまわる場面が印象的。レックス・ハッチンソン「良いトレーニング無駄なトレーニング」。自転車の練習に大変役立った。と思う。クリストファー・マクドゥーガル「BORN TO RUN 走るために生まれた~ウルトラランナーVS人類最強の”走る民族”」。裸足、もしくはそれに近い靴で走ることを説いていることとおじぎ乗りでフラットペダルを推奨していることに近接点あり。たしかにランしたくなるおもしろさ。小林信彦「おかしな男渥美清。ロケで騒いでいた若者たちを黙らせる渥美清のコワさ。映画は1点のみ。う、さみしい。宇宙人ポール。鳥食べるところで爆笑。来年はしっかり映画にふれようと反省。そうそう、グラント・ピーターセン「ジャストライド」はワースト。期待したんだけどな。翻訳が読みづらくそもそも無内容。以上。

ツールドゆう・いずれにしても最後には疲れるのです。

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先達ってやってもうた落車の件の雪辱をなさねば。

myahgo-ultra.hatenablog.jp

とおもいたち、ツールドゆう。というここら辺りでは超有名なヒルクライム大会にこん度初参加したものの、あまり猛り立ってやるとロクなことはない。という反省からヒルクライム趣味ってぐらいのユルい気持ちで挑んだ結果、まあまあ私の実力からすればこんなもんで、現状やっぱりこんなもんですよ。という確認を為したってぐらいで特段おもしろい事もおこらなかったのだが、それでもいちおう雪辱戦と心のなかで銘打ったことだし試走で1回登ったり秋用のビブとアームウォーマーを新調したりもしたのでその感想を記す。

 今年で21回目。ってぐらいには歴史のある大会ということもあり、当然のように各地から老若男女、軍関係者、あと100パー親に買ってもらったであろうロードバイクパールイズミのジャージとレーパンで本格的ないでたちの金持ちの中学生とか多くの参加者が集っておりおかげでたくさんのメーカーの自転車および衣装を見ることができたわけでそれにしてもトレック車が大人気。ー衣装ではパールイズミ。なぜだ?ーと感じ入ったのだが、もっとも驚いたのはこんなにたくさんの草ロードレースチームがあるのか! ということでチームジャージを着ている人が実に多くマジな大会なのだなぁ、と幾分ビビりつつもまぁ、こんな感想をはなから記しているぐらいだからやっぱりのほほん気分でスタートの号砲を聞いたわけなのであった。とはいっても、いちおう雪辱戦だしビブとアームウォーマーも新調したこともあり試走からはじきだした目標タイムをだすためにワタシは今回作戦をたててみた。それは「最初もドカーン作戦」である。

ヒルクライムの定石として「はじめノロノロ、中パッパッ、最後にドカーン!」(サイクルスポーツ8月号より)みたいなことが巷間伝わっておるが、ニューハ ンプシャー大学の運動生理学者ロバート・ケネフィック、フランス人ではなくアメリカ人は序盤に速いペースで走った者が一番速いタイムをだし自己ベスト に合わせて安定したペースで走った者が一番遅い。という実験結果を発表しており、フランス人ではない南アフリカ人のロス・タッカーもまた、世界記録をだしている奴らはスタート時に速く中盤は遅くなり最後にまた速く走っている。という研究成果を発表している。わかりにくいか? 

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このグラフの最後のところにもうひとつ山をもってくると「最初もドカーン、中パッパッ、最後にドカーン!」作戦となる。(グラフもサイスポから引用)

加えて、ちょうど良いことにコースレイアウトが急坂、平坦、長い急坂、平坦、ラストは激坂となっており、平坦箇所である程度回復できるであろうという目論みもあった。最後にドカーン!の部分が不安要素ではあるのだがそれは「目標の予知」というのがあってだな、人、っていうのは余力を残してゴールするために無意識的に調整を施しておるそうで、だからゴール前になると火事場のバカがワタシをふくめてたくさん出現するわけでそれを当てにする。とまぁつまり科学的見地と楽観的な観測を織り込んでレースに挑んだ結果。現状やっぱりこんなもんですよ。ってなもので目標タイムには届かずもやり切った満足感は得られたのであった。先のアメリカ人は「出だしであまりにゆっくりしてしまうと、その遅れは取り戻せません。いずれにしても最後には疲れるのです。」と語っている。オススメはしないがワタシは次回もこの作戦を敢行するつもりなのだがどうなのだろう?

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 反省点としては最後のドカーン地点がゴールから遠すぎてしまい中途もう1回失速してしまったことぐらいで、レース終了後に施されたとん汁とおにぎりは大層おいしかったし参加賞としてタオルはもらうわそば麺はもらうわ玄米お菓子もあるわでそりゃあ21回続いてるわ、と思う充実したイベントでした。

 

良いトレーニング、無駄なトレーニング 科学が教える新常識

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