器用の夕べ

自転車と映画と

変速ギアは45歳以上の人たちのものだ!

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 こん度よーやっとコンポーネントを全交換、10から11速化になることとあいなった。現在シマーノの11速セットにはイチマルゴ、デュラエースアルテグラの三種が用意されておって、アルテーグラ。アッルテグラ。アルテグーラと大きく声に出していってみると唇に優しいし語呂の感じがよいのでアルテグラにした、といっても誰も信じないことは明々白々でイチマルゴは使っておったしデュラエースは端的にいって分不相応と思い、やっぱりアールテッグラしかなくまぁまぁ見栄えもよいということもあるしね、とへらへらと皆に同意をもとめることもいとわないが、それに全交換となるとちまちました小遣い程度の額ではなかったわけもあり無粋を承知でひとつ自慢したい。

やっぱりクランクは自転車の顔だね!

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さて、私はおじぎ乗り風を試行錯誤しておる最中であり、かの理屈においてはクランクは長ければ長いほどよいとのことでーテコの原理だなー、その伝にならい175mmを選択した。これでブーンッとペダルをぶん回すのが幾分楽チンになったはずである。だったら男ギアの前53-39後ろ12-25とかにしろよって話だが変わらぬ50−34Tのコンパクトを選択したのはいつも通っている峠のことを考えたからで後ろも高校生ギアの14-28tをつけた。しかれど、これはこれは都合よくできたクロスレッシオであっていちおう構成歯数をあげると、14-15-16-17-18-19-20-21-23-25-28。で、うっほっほ。これで僕はヒルクライーム、峠のチャンピオンさ! ぐらいの昂奮フィーバーしているのである。ところで今回のタイトルを叫んだのはツールドフランスをつくったアンリ・デグランジュでーまたフランス人だε-(;-ω-`A) フゥ… ー、これには続きがあり「ディレイラーの技術より筋肉の強靭さで勝利するほうがいいだろう?わたしたちはみんな軟弱になっている」。その通りである。

札を手渡しさえすれば自転車は手に入るが

 

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札を手渡しさえすれば自転車は手に入るが、

この所有物を完全に理解するにはわたしの全人生が必要だ。

ジャン=ポール・サルトル

ぼくは今ここに”ある”ってだけでとくに標すようなことなんてなにもない、みたいなことをうじうじと、もしくは悶々と考えておる若人にそんなことは実際どうでもよいのだから自転車にのっておけ。とジャン=ポールサルトールはやっぱりフランス人なので鼓舞したわけなのだけれども、今年もまた行きつけみつけの自転車屋さんが主催するキャノンボールライドというイベントに参加して150kmを走破してみるとやっぱりフランス人はよいことをのたまうのだなぁ。と実感するのは、まぁー余計なことが頭からぬけて心地よい脚の痛みだけがあってそれでもペダルをこがなくてはゴールにたどりつけないのでほらやっぱり、ぼくは実存する。Dose the body rule the mind.-Morrissey-ってこととなり、そりゃー楽しいけーに決まっちょるじゃろ。で話は終わるはずなのであった。

 

myahgo-ultra.hatenablog.jp

 さて、年に一回おこなわれるキャノンボールライドは100、150、250kmの3部門があり昨年より150km部門の参加を自分自身に義務づけておってまぁ、もうちょっと距離をのばすことは能力としてできなくもないが他人さまに迷惑をかけないってことを考えると上限距離だな。と考えていたのだけれども、今回走り終え完走の証である自転車屋さんより給された弁当を食べているときおい、物足りないぞ。みたいな感じがあってそれにメインイベントはあくまで250km部門だし今年は若人の参加人数もおおかったらしいし、と妙な競争意識が働き250が250。みたいなむくむくと自分の中で盛り上がっていった。。。。。気がしたのだけれども、こうして宅につきパソーコンをカッチカチやっていて冷静になってみるとわたしは若人ではないしいまだ脚も痛い。Does the mind rule the body.-Morrissey-ってことで、わたしはまだあまりこの所有物を理解していないことに少しだけ反省をするものの来年もまた参加したいイベントのお話でした。

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サルトールと1960年代つながりということでアタマの写真は森山大道ふうに加工してみました。いかがでしょうか。おぉ、私のサイクールスタイルです! カッコイィ。かね?